創作歌詞/桟橋BGM(ワギャンランド)
イポリット・テーヌ
ボート乗ったセーヌ
菫の色の空
シュー・ア・ラ・クレーム
いいね シュプレーム
お客はうわの空
ケー・ドルセーだって!
シテだって!
絵になるパリの午後だね
それはある日の記録
何を思いなやみ
戸外に出たのか
憂うつなオネットム
「散策かい?」「ジェローム
そうだとも」 「ところで
オペラ座なんて どうだい?」
あーあ まったく どいつもこいつもだ この街は!
訝(いぶか)るテーヌ
「どうにも解(げ)せぬ」
訪れたのはどこ
まずフォーブール
次 ビヤンクール
乗合馬車の窓
アトリエの通り
城館(しろ)と森
詩になるパリの午後だね
それはある日の記録
何に倦みつかれて
ため息つくのか
癒し難きブレシュール
愁い帯びたフィギュール
あまりにも塞いで
なんと言おうがアンニュイ
「あーあ まったく どこに行ったところで この街は!」
NOTE
ゲーム本編で最初に入るステージのBGM(YouTube)。
- サントラの収録曲リストをみると、曲の正式名は『LAND BGM 1(桟橋 / ↓川)』である可能性があるが、ブログタイトルでは便宜上『桟橋BGM』とした。
- イポリット・テーヌは実在の19世紀のフランス人哲学者であるが、歌詞では著名なフランス人として名前を使っただけで、実際にどのような人物であったか、どのような思想家であったのか、またこの時代のパリについてもどうであったのか、そうしたことに注意を払ったうえで書かれているわけではない。フランス人名としてジェロームの名前もここではただ押韻のために持ち出されている。
- フォーブール・サン=タントワーヌ(Faubourg Saint-Antoine)通りの辺りには工房が多くあるという。19世紀からそうだったのかどうか? ブーローニュ=ビヤンクール(Boulogne-Billancourt)の近くに有名なブーローニュの森といくつかの城館がある? もしかするとブーローニュ=ビヤンクールはパリには含まれないかもしれない。ここに書いた地理情報は当てにならない。