ambit afire

ファミコン創作歌詞(など)の置き場。ときどき手直し。

【和訳歌詞】Mademoiselle Noir

だれかひとり塔へ来た
まっすぐに聳(そび)える
塔の上には女がいた
声が聞こえる


わたし Mademoiselle Noir
見えるかしら
けして笑わないの
生きてもいない


驚いて逃げると
町へ知らせた
長い黒い髪の女
もしや亡霊


町じゅうが怖がり
武器を手にして
塔に行くと女がいた
また聞こえた


わたし Mademoiselle Noir
見えるかしら
けして笑わないの
生きてもいない


なんと聞けば たしかに
死者の告白
ならばすぐに火を放って
あの世に戻せ


だけど実は孤独な
ただの女で
童話で見た王子様を
待ち続けてた


わたし Mademoiselle Noir
見えるかしら
けして笑わないの
生きてもいない



2019/11/17


NOTE


原文を大体なぞった歌詞。


参考:
Mademoiselle Noir (英語)
Mademoiselle Noir (フランス語)


一応の和訳。かなり意味が違っているかもしれない。


A man came across this old tower one day
ある日、男が一人、このおんぼろな塔に行き当たった
It was straight like from a book he once read
昔、本でみたことがあるような、一直線に伸びる塔
He lifted his head up and saw this young lady
頭を上げてみると、若い女がいるのが見えた
And here's what the lady said:
女はこう言った


"Moi je m'appelle mademoiselle Noir
私の名前は、マドモワゼル・ノワール
Et comme vous pouvez le voir
見ておわかりになりますように
Je ne souris, ni ris, ni vis."
私は微笑みませんし、哄笑(わら)いませんし、また生きておりません」
Et c'est tout ce qu'elle a dit
これだけを彼女は言った


The man was so scared, he could only run away
男は恐怖におそわれ、逃げ去るのがせいぜいだった
He ran to the town and then said:
彼は町まで駆けて行き、それから言った
"I just saw a lady with the longest dark hair
「おそろしく長い、暗い色の髪をした女を見た、
And I think she's a living dead!"
きっと亡者の類だ!」


The people, so scared, took their guns and their swords
人々は震えあがり、銃と剣を手にして、
They ran to the tower and then
その塔に急行した、すると
They saw the pale lady and felt a great fear
青白い肌をした女がいるのが見えて、ぞっとした
When they heard how she said it again:
彼女がこう言うのが聞こえたから


"Moi je m'appelle mademoiselle Noir
「私は、マドモワゼル・ノワール
Et comme vous pouvez le voir
見ておわかりになりますように
Je ne souris, ni ris, ni vis."
私は微笑みませんし、哄笑(わら)いません、生きておりませんの」
Et c'est tout ce qu'elle a dit
これだけを彼女は言った


The people, they knew what this all was about
人々は、それが何を意味するのかよくわかっていた
She was clearly a demon from hell
冥府からきた悪霊だ
They decided to set her long hair on fire
彼らは彼女の長い髪に火をつけることにした


In the end it would burn her as well
そうすれば彼女の身体に火が燃え移るだろう
But the lady was no demon, she was a lonely soul
しかし彼女は悪霊などではなかった、彼女はただの孤独な人間
Just like in that book they once read
彼らが前に読んだ本にあるように、
Still waiting for her prince while her hair was on fire
彼女の王子様を求めていた、火が髪を這い上る最中も
The one last time she said:
さいごにもう一度だけ、彼女は言った


"Moi je m'appelle mademoiselle Noir
「私はマドモワゼル・ノワール
Et comme vous pouvez le voir
よく見えますかしら
Je ne souris, ni ris, ni vis."
私は微笑みません、哄笑(わら)いません、そう、生きていません」
Et c'est tout ce qu'elle a dit
これだけを彼女は言った


一部書き直し前のバージョン:


だれかひとり塔へ来た
まっすぐに聳(そび)える
塔の上には女がいた
声が聞こえる


わたし 黒の乙女
見えるかしら
けして笑わないの
生きてもいない


驚いて逃げると
町へ知らせた
長い黒い髪の女
よもや亡霊


町じゅうが怖がり
武器を手にして
塔に行くと女がいた
また聞こえた


わたし 黒の乙女
見えるかしら
けして笑わないの
生きてもいない


それの意味はたしかに
死者の告白
ならばすぐに火を放って
あの世へ戻せ


だけど実は孤独な
ただの女で
童話みたく王子様を
待ち続けてた


わたし 黒の乙女
見えるかしら
けして笑わないの
生きてもいない