習作5
かるがると
崖でも敵でも
跳びぬけて 姿は
もう道のりの先にあった
大きくゆったりとした弧で
跳んだとき
あまりに自然で
鳥と思えたほど
ひたむきなところが
表情から感じられるが
かといって
悲愴にならない
シューズのリボンは
何のためにだろう
添えられて いっそう華麗な
離れわざ
NOTE
マジカルホッパーズ(SS, PS)のイメージによる詩。
定型性は、各行の拍数が段落ごとに移ってサイクルを成している。
かるがると(5)
崖でも敵でも(8)
跳びぬけて 姿は(9)
もう道のりの先にあった(13)
大きくゆったりとした弧で(13)
跳んだとき(5)
あまりに自然で(8)
鳥と思えたほど(9)
ひたむきなところが(9)
表情から感じられるが(13)
かといって(5)
悲愴にならない(8)
シューズのリボンは(8)
何のためにだろう(9)
添えられて いっそう華麗な(13)
離れわざ(5)